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Why UPDATER? // 「裁量に戸惑わない」。AI時代に変わる、UPDATERのエンジニア像

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UPDATERのシステム本部を率いる、執行役員 システム本部長の中条。

エンジニアとしてキャリアをスタートし、現在は組織を率いる立場になった中条は、どんな経験を経て、どんなエンジニアを評価するようになったのか。話を聞いていくと出てきたのは、「素直だけど、鵜呑みにしない」「自分の意見を持つ」「裁量に戸惑わない」といった言葉でした。

そしていま、AIによってエンジニアの仕事そのものが大きく変わろうとしています。

中条が考える「良いエンジニア」「良い仕事」、そしてこれからUPDATERで一緒に働きたい人について聞きました。

「ものづくり」にのめりこんだ大学生活。


――まず、これまでのキャリアについて教えてください。


大学卒業後、SIer(エスアイヤー)※の会社でシステムエンジニアとして働き始めました。

※SIer(エスアイヤー):企業や官公庁などの顧客に対し、ITシステムの企画・設計・開発・導入・運用などを一括して支援する事業者。System Integrator(システムインテグレーター)の略称。


――大学では、そういったことを専攻されていたんですか?


いえ、大学では生物学をやっていたんですよ。あまり真面目じゃなくて(笑)。勉強よりサークルでの映画作りに夢中でした。一応、大学院にも行ったんですけど、すれ違うたびに教授がため息をつくような学生で。卒業できたのが奇跡でしたね(笑)。

――どうしてそんなに映画にのめりこんだんですか?


母の影響もあって、元々映画が好きで、作りたいなとも思っていました。今思えば、シュールな映画をつくってましたね(笑)。いかにも学生が作る感じの。脚本家になりたかった時期もあったんですよ。東京藝術大学に映画学科ができたときに受験したんですけど、落ちました(笑)。

――元々お好きだったんですね、何かエンジニアに通じる「ものづくり」というか。


「ものづくり」は、そうですね。……あ、すごい繋がりましたね。なるほど、確かにそうかも。

――そこから、どうしてエンジニアに?


大学が北海道だったんですけど、就業環境を考えて、東京での就職を目指しました。東京に行くのにもお金がいるので、行ける機会にとりあえず片っ端から受けて(笑)。研究職も受けましたし、パイロットや編集者も見ていて。

エンジニアになったのは、採用試験の暗号を解くような問題がすごく楽しかったのがきっかけです。「これ、向いてるかも」と思いました。人事担当の方ともすごく馬が合って「ここに入ります」と決めました。

――エンジニアになってみて、どうでしたか?


楽しかったですね。もともとロジカルに考えるのが好きなので、すごく合ってると思いました。0から作ることも好きなんですけど、最近になって運用保守もすごく好きだと気づきました。インシデントが起きて、バグを特定して、急いで対応する。ああいうとき、すごくアドレナリンが出るんです。「来た!」みたいな(笑)。大変な状況なんですけど、すごく集中できる。映画作りもそうですけど、ものづくりに没頭すること自体が好きなんだと思います。

『みんな電力』のユーザーから、UPDATERへ


――UPDATERとの最初の出会いはなんだったんですか?


朝日新聞「e潮流」※で『みんな電力』が取り上げられたのがきっかけでした。そこで「顔の見える電力」を知って、「めっちゃおもしろい!」と思って、すぐ家の電気を切り替えたんです。2018年くらいですね。そのときは、もちろんUPDATERに就職しようなんて全然思ってませんでした。

※朝日新聞がウェブや紙面で展開している解説・オピニオン連載の一つ。経済、社会、環境、科学、文化など、さまざまな時事問題や現代のトレンドについて、朝日新聞の記者が多角的な視点から深く掘り下げて解説している。



――何がそんなに引っかかったんでしょう?


何でしょうね(笑)。単純におもしろかったんだと思います。再生可能エネルギーということもあったんですけど、それ以上に「顔の見える」というところが魅力で。「ただの再生可能エネルギーじゃないぞ!」と。私はおもしろいものが好きなので、そこに引っかかりました。

――そこから転職することになった。


前職もすごく良い会社だったと思います。その頃は子どもも小さかったので、会社が気遣って、時間のコントロールがしやすい内部の仕事に配置替えしてくれたんです。そこが、すごくつまらなくて。提案しても通らないし、新しいこともできない。それで転職活動を始めて、「どうせなら面白いところがいい」と思ってUPDATERを受けました。

――入社してみた印象はどうでしたか?


入社前は、すごくベンチャーっぽくて、かっこいい人たちばかりの会社だと思っていたんですよ(笑)。「みんなすごいおしゃれだったらどうしよう。服買わなきゃいけないかな」とか(笑)。でも入ってみたら、全然そんなことなかった。すごく泥臭くて人間味のある会社で(笑)。でも、そこが良かったですね。

――そこは今でも変わらないですか?


ずっと変わってないですね。それでいうと「サバイバル感」みたいなものも変わらないかな。もちろん社会課題を解決することは前提ですけど、やりたいことに筋が通っていれば、できる。「裁量の果て」みたいなものがあまりない。そういうところが好きですね。

エンジニアが、事業と歩む


――エンジニアとしてUPDATERで働くおもしろさは、どこにありますか?


元々SIer(エスアイヤー)だった立場でいうと、事業と同じ目線で話して、提案もできるところですね。事業を知っているからこそ「こうした方がいいよね」と自分で判断できる。言ってしまえば、ある程度「好きに判断」ができるんです。昔はUPDATERも「全部決まってからシステムに下りてくる」ということはありました。でも「その前に声をかけて」というのをずっと言ってきて、今はそういう文化になってきた。エンジニアが、事業と一緒に考えて、提案して、形にしていける。そこはおもしろいと思います。


――今の環境をどんな人だったら楽しめると思いますか?


そのまんまだとは思うんですけど、やっぱり自分の意見がある人ですかね。作っているものに対して、自分なりの意見を持っている人。それから、時間軸を広く持てる人。例えば「これからお客さまを何万人まで増やしたい」という話があるなら、そこまで見据えた作りにする。前職のときに、お客さまの要望を叶えようとしすぎて、「命の短いものを作ってしまった」ことがあります。

その後の保守コストや、知識を引き継ぐことを全然考えずに、ものすごく複雑な作り方をしてしまって。クライアントには喜んでもらえましたけど、中身を理解しているのは私だけ。経験を積むほど「あのとき、こうしておけばよかった」と後悔しますね。UPDATERの仕事は受託開発ではなくて、自分たちのシステムなので、長く育てていかなきゃいけないんです。だからこの責任感は必要だと思っています。でも、その責任の反対側には、自分のアイデアを反映できるおもしろさもあります。

AI時代に求める「コミュニケーション能力の高い」エンジニア


――UPDATERはAIの利用を推進しています。AIによって仕事は変わっていますか?


かなり変わっています。今は、コードよりも、文章で伝えることが増えました。エンジニア組織としても、「テックが分かる人」と「事業を文章の形で要件に落とせる人」をセットにして各組織に配置する形に変えることを考えています。

ただ、正直に言うと、AI駆動に変えたからといって、ものすごく成果が出ているわけでもないんです。今までコードを読んでいたのが、文字に代わっているので、ストレスが溜まっている部分もあります。


▲システム本部が予算とセキュリティを担い、社員が自らの裁量で選んでAIを使える

――AIによって、エンジニアの技術は必要なくなるのでしょうか?


それは全然違うと思います。

AIって、すごく「常識的」なんですよ。世の中に散らばっている常識をたくさん知っている。今ある脆弱性だったり、「こういうときはこのライブラリを使う」とか、「この書き方は危ない」とか。そういうことはすごく知っています。昔だったら、技術的に詰まると、掲示板を探したりドキュメントを読んだりして、ものすごく時間がかかっていました。今はAIがかなり教えてくれるので、そういうストレスは減りました。

その一方で、これから重要になるのはレビュー能力だと思います。AIが書いたものを読んで、違和感に気づける。必要なところはコードも見る。AIだから全部任せるみたいな線を勝手に引かずに、状況に合わせてやり方を変えられる。そういった意味でやり方が流動的になったと思います。柔軟性がすごく大事になりましたね。

――先ほど組織の形を変えるお話しもありました。「チームのあり方」は変わっているのでしょうか?


昔の開発手法では「みんなで毎日、朝会」みたいなこともやっていたんですけど、そういうのはなくなってきましたね。

新しく開発するものに関しては、AIの導入でかなりのところまで一人で作り切れるようになったと思います。だから昔のように、チームの全員が同じことを分かっている必要は必ずしもない。個人がそれぞれ活躍しながら、「こんなことをやってみました」というのをみんなで共有し合って、より良いやり方を模索する。振り返って、「今のやり方って本当にいいのかな」と考えて、また共有する。そういうことができる「チームのあり方」が良いと思っています。

――そんなAI時代に中条さんが「この人はすごい」と思うのは、どんなエンジニアですか?


今だと、大きく2種類いると思っています。

一つは、すごく速く動ける人。AIを使って、「もうできたの?」というくらいのスピードで形にできる人です。それは技術的にもすごいと思います。

もう一つ、チームとして必要なのは、事業部と会話できる人ですね。バランス感覚があって、コミュニケーション能力が高い人。ただ、ここで言うコミュニケーション能力は、単純に話すのが上手とか、仲良くできるということではないです。事業部が言っていることをちゃんと理解して、それを翻訳できる。AIに渡すプロンプトや要件に落とし込める。そのためには、相手へのヒアリング力も必要だし、言語化する力も必要です。さらに、今のシステムがどういう状態なのかも理解していないとできません。今、特に求めているのは後者のタイプかもしれませんね。

――「コミュニケーション能力」を大事にされているんですね。


コミュニケーション能力がある人ってロジカルに考えられる人だと思います。そういった意味で「論理的思考」はとても大事ですね。「この人ならついていきたい」という人に共通するのは、筋が通った話ができる人、論理的に矛盾のない話ができる人だと思うんです。今の状況と、その先どこに向かうのかをロジカルに説明できるとうれしいですね。

「裁量に戸惑わない人」が活きる場所


――仕事観をお聞きします。中条さんが目指す「良い仕事」とは何でしょう?


難しいですね(笑)。

一つは、みんなが気持ちよく仕事できることだと思います。そういった意味で納得感も大事です。そのために、多少無駄なことをやる場合もありますけど、それもコミュニケーションとして必要なことだと思います。

もう一つは、会社に効果のあることを、いかに効率よくやるか。エンジニアは、「何の案件に何時間かかったか」というコストが必ず出ます。でも、それだけじゃなくて、作ったことによって事業がどうなったのかも気になります。どれだけコストをかけたのか。それによって、どんな効果があったのか。そこは常に考えています。だから、いかに近道でやり遂げるか。そして、やり遂げる内容が、なるべく事業にとって効果のあるものになっているか。そこは大事だと思います。

――「良い仕事」を目指している中でどうしても失敗してしまう時もあると思いますが、そんなときは、どう評価しているんですか?


失敗があったとしても、そこに逃げずに真摯に向き合うことを大事にしています。「これはまずかったね」とちゃんと向き合って、そこから横展開して、より大きなバグが見つかることや、やり方を改善できることがあります。だから、失敗そのものより、その後どう向き合うか。

一方で、頑張る方向が違っていたということもありますよね。ロジカルになりきれず、変な方向にものすごく頑張ってしまう。そういった時には、もっとコミュニケーションをとるべきだったなと反省します。


――本当にコミュニケーションを大切にされていますね。メンバーからの提案で、中条さん自身が気づかされることはありますか?


普段の案件では、そういうことばかりです。私が「こういう作り方がいいと思う」と先に言ってしまうこともあります。でも、それに対して「いや、こっちの方がいいと思います」と言われて、「確かにね」と、その案で進むこともよくあります。

だから、私と対話が必要なものは対話してほしい。でも、別に全部私に聞かなくてもいいんです。チームを納得させて、筋が通るのであれば、どんどんやってほしい。放っておいても勝手に新しいものを入れて、進めてくれるメンバーもいます。そういう人はすごいなと思って見ていますね。

――まさに『裁量の果てがない』環境ですね。


そうですね(笑)。そういう意味で裁量に戸惑わない人には向いていると思います。「ここまで自分の責任でやっていいんですか?」というところまで、やっていい。最初はみんな戸惑って、いちいち聞いてくるんですよ。そのたびに「いいよ」「それもいいよ」と言っていると、だんだん勝手にやり始める(笑)。最初から「裁量が欲しい」と言って入ってくる人もいます。そういう人には、かなり合う環境だと思います。

変わるシステム本部。数年後の姿


――システム本部をどんな組織にしたいですか?


AIがどうなっているか分からないので、何とも言えないところはあります。ただ、システム本部のような中央の組織は、今の半分くらいになってもいいのかなと思っています。各部についていて「ここではこういうやり方をしているよ」と共有するような、横のつながりを持つサークル的な組織でしょうか。そういった意味で、仕事自体はもっと事業に近くなっていく。将来的には事業部や子会社ごとにエンジニアがいる形でもいいと思っています。実際、今もかなりそうなってきています。

――その未来に向けて、どんな人にエンジニアとして入社してほしいですか?


バランス感覚がある人。柔軟な人。コミュニケーションができる人。素直な人。もちろんテックが分かる人である必要もあります。今は、ある程度の技術力がある人を求めています。これからエンジニアを目指される方というのも将来的にはご一緒したいのですが、AI時代に、0からCPUの仕組みを学ぶ必要があるのか。逆に、AIをどう扱うのかを先に学ぶべきなのかまだ分からない。今の若い方はAIネイティブになっていくと思うので、これまでと同じではないはずです。環境が劇的に変わっている状況なので、育成に十分な余裕があるわけではないですし、AI時代にどんな新人をどう育てるのがいいのか、正直まだ分からない。もしかすると、私たちがコードを直接扱う最後の世代になるかもしれない。でも、また回帰する可能性もあると思っています。だからこそ、一定の技術力を持ちながら、目の前の変化を受け入れて次を見ることができる方と働きたいですね。


――最後に、UPDATERで働くことに興味を持っているエンジニアへメッセージをお願いします。


何て言えばいいんだろう(笑)。フィーリングが合えばいいです。そういう意味では、まず話してみましょう。カジュアル面談で私と話してみて、このチャランポラン具合と、いろいろなことが変わっていく感じを受け入れられるのであれば、きっと合うと思います。

興味を持ってもらえたら、ぜひお声がけください!


WRITER
豊島翔
戦略広報チーム
豊島翔

新卒で入社した観光施設で広報に配属される。それ以来、広報の魅力に取り憑かれいくつかの業界で広報を担当。広報の持つ社会変容の機能を生かして、世界を今より良い方向へ変えていきたいという想いで2024年4月よりUPDATERにジョイン。常に動いていないと死んでしまうタイプ。