Why UPDATER? // 働くことを再定義して見つけた私のwill

Why UPDATER? // 働くことを再定義して見つけた私のwill

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今回はクリエイティブディレクターとして様々なサービス立ち上げに関わっている北野英里紗さんにお話を伺いました。IT企業で働いたのちシンガポールへ移住、そしてUPDATERへジョインという経歴をお持ちの北野さん。その決断に至るストーリーや今の北野さんの仕事への向き合い方などを伺いました。

辞めてみて気付いた「働くこと」の意義

ー入社する前にシンガポールに住んでいたんですね。

夫がシンガポールで就職することになり、私は英語が話せなかったので勉強する良い機会だなと思って、仕事を辞めて帯同することにしました。現地で語学学校に通う予定でしたが、行った直後にコロナでロックダウンになり、思いがけず引きこもりの状況になりました。

バリバリ仕事をしていたところから、「学生やるぞー!」と意気込んで行ったのにいきなり無職になってしまって、せっかくシンガポールに来たのに何もやっていないことが結構辛かったです。

元々は、仕事はそんなに好きじゃない、働かなくてもいいなら働きたくないなという気持ちがあったんですけど、辞めてみて初めて働くことって社会と繋がることなんだなと実感しました。

語学学校が始まるまでは夫としか社会のつながりがなくて、精神的にもしんどかったですし、学校に行き始めてからも夫のお金で暮らしているというのが、誰に何を言われるでもなかったのですが自分としては息苦しくて、専業主婦は嫌だなと思いました。辛かったけど、すごく大切な気付きになりました。

環境問題について知り、それを仕事に

ー2年のシンガポール滞在中は、どんなふうに過ごしていたのでしょうか。

語学学校に通って卒業しました。日本で働いていた時は企画営業職だったのですが、そこにものづくりのスキルを掛け合わせたら武器になるんじゃないかなと思って、オンラインでWEBクリエイティブ系のスクールにも通いました。

そうこうするうち、コロナもあって夫も私もシンガポールにいるのがしんどいなと感じるようになり、元々は長期滞在の予定でしたが2年経たずして日本に戻ろうかという話になりました。

それと、英語の勉強をしていると英語メディアに触れることが多くなって、環境問題とかサステナビリティに関する情報を知ることが多くなりました。私は元々焼肉とか大好きだったんですけど、そのとき初めて牛肉がたくさんのCO2を排出していて、気候変動に大きな影響を与えているっていうことを知ったんですね。

その時、もっと早く知りたかったなと後悔したんです。知ったからには行動できることをやろうと思って生活を変えました。シンガポールに住んでいたころはかなり厳格にヴィーガン、使い捨ても使わないサステナブルな生活をしていました。

それで、社会に復帰するなら、環境問題に関わる仕事がしたいなという軸で会社を探しました。みんな電力(現UPDATER)のことはサステナビリティに興味を持ち始めた頃から知っていたので、働いたら面白そうだなと思ったのと、ちょうどWEBディレクターを募集していてやりたい仕事でもあったので、入社を決めました。

ー2021年9月に入社されて、どんな業務を担当してきたのでしょうか。

大きく言うと、新サービスのクリエイティブ周りを担当しています。入社当初は「顔の見えるライフスタイル」を提案するECメディア「TADORi」のSNS運用やオンラインストアのリニューアル、ランディングページの制作などを担当していました。現在は、開発中のトレーサビリティツール「Tsunagu」、法人向け「みんな電力」、これからローンチ予定の法人向けSXプラットフォーム、「みんな大地」など、様々なプロジェクトのクリエイティブに関わっています。

「みんな大地」土壌診断サービスサイト

「タドれるチョコ2023」プロジェクトサイト

UPDATERっていろんな事業をやっていますが、概念みたいなものが多いんですよね。分かりにくいものをいかに分かりやすく、良い感じに伝えるかというところに面白さを感じていますし、試行錯誤しています。

転職して楽しいことも難しいことも増えた

ー仕事へのモチベーションはシンガポールに行く前、帰ってきてからとどう変化しましたか。

以前は、「楽に仕事して効率よく稼げたら良いな」みたいな気持ちがありました。でもシンガポールに行って、人生変わった(笑)。働くことの大切さに気付いたので、今はただ業務をこなすのではなく、大変でも意味のある仕事をすることができていると思います。

一緒に働く人たちもみんな社会問題を解決したいという想いを持った人ばかりで、一緒に進んでいこうと思えるし、「つくる」というやりたかった仕事もできているので、正直難しいことも増えたのですが楽しいと思うことも増えました。

ー難しいなと感じるのはどんなところですか。

今たくさんの新サービス立ち上げに携わっていますが、実は過去に事業の立ち上げに関わったときに、その事業自体があまりうまくいかなかったので「ゼロイチはどうせうまくいかない」という認識が自分の中にありました。

UPDATERの新サービスは、コンセプトとか概念自体が新しいものが多いです。方向性とか想いとか、一概には言えないことが多い中で、判断しながら進まないといけないし、誰かが判断するにしても自分の中で納得して進んでいかないといけない。進めていくために考えることが多すぎて、しんどいときもありました。

でも今は、抱え込む前に早めにチームに助けを求めたり、意見を聞くことができるようになりました。頼れる人たちがチーム内にいるので、しんどさは減ってきたと思います。良いチームの中で仕事ができていると感じています。

ー一緒に働きたいのはどんな人でしょうか。

UPDATERになじむ人は、意志を強く持っていて会社の歯車にはなれないような人だと思いますが、私は歯車としてそつなくこなせるタイプだったので、正直なじむまでに時間がかかりました。意志を尊重されるがあまり、自分で決めていくことも多くて最初はしんどかったです。

一方、そういう人ばっかりだと組織としては進んでいけないし、その人の意志がすべて正しいわけではないですよね。なのですごく難しいんですけど、意志もあってプロジェクトを進めていく力もある、そんな人と一緒に働きたいと思っています。

自分のwillと仕事がマッチするところを見つける

ーこれから北野さんがやりたいことを教えてください。

実は私、忖度して、会社や上司の意思を自分の意思にすり替えて表明していたんです。誰に求められたわけでもないのですが、本当に自分のやりたいことではなく、「会社や上司にこういうことを求められているんじゃないかな」と考えたことを自分のwill(意志)として表明していたんですね。

でもそれもしんどくなっていって、「もうそういうのやめよう。これからは本当に自分がやりたいことをちゃんと言おう」ってあるとき変わったんです。それからは、自分の好きなこととプロジェクトがマッチするところを探してチームに加わっていくようになりました。

そんな私がUPDATERでやりたいことは、クラフトビールをつくることです。私自身がクラフトビールが大好きなので、つながりのある企業さんや醸造所と一緒に、環境に配慮した原料を使って再エネの醸造所でビールを醸造して、すべてサステナブルな、しかも美味しくて見た目のかわいい、そんなクラフトビールをつくりたいと思っています。

どうせやるなら儲かるようにやりたいから、ちゃんとビジネスとして成立させたいですね。夢は広がってます。

ーまさにUPDATERが掲げている「面白くて儲かる」!シンガポール移住が人生のターニングポイントとなり、働くことの再定義に繋がったんですね。北野さんが自分のwillを大切にしながら、どんな仕事をしていきたいか自分自身で決めて、社会に貢献する働き方ができているんだなと感じました。ありがとうございました。


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WRITER
菊川春佳
共創・コミュニケーション部
菊川春佳

学生時代にソーシャルビジネスに興味を持ち、インターンを経験する。卒業後はいくつかの業界を転々とする中で広報という職に出会い、社会や地球をより良い方向へ変革している会社を世の中に伝えたいとの想いで2023年5月よりUPDATERにジョイン。1児の母として子育て奮闘中。