
みつばち発電所での田植え体験!

INDEX
みつばち発電所について
先日、みんな電力に電気を供給いただいている山形県米沢市のみつばち発電所で田植え体験をしてきました!
みつばち発電所の名前は天気が良いとたくさんの花の蜜を集めてくるみつばちのように、太陽光をたくさん集めて電気に変える発電所にしよう、という想いから名付けられたそうです。
みつばち発電所では、オーナーの木村成一さんが2019年から太陽光パネルの下で発電しながら農業を行うソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に取り組まれています。
田んぼでは無農薬栽培の食用米つや姫やはえぬきが育てられているほか、 「日本一おいしいお米を無農薬・減農薬でつくる」ことを目指し、「上杉籍田(せきでん)米」と名付けたブランド米の生産と販売も行っています。
太陽光パネルの下で田植え?
みつばち発電所での田植えの風景は一風変わったものです!
それは太陽光パネルの下に田植え機が入って作業する風景。ゆっくりと田植え機が入っていく瞬間はなんだかドキドキしました。
いざ田植えが始まると思わず「お~!」と参加者から歓声があがりました。
田植え機でまっすぐ植えるのは簡単そうに見えますが、これがかなり難しいのです。
田んぼなので当然土は柔らかく、なかなかまっすぐにはいきませんでした。
パネルの支柱もあるため、かなりの集中力が必要になります。

みつばち発電所 木村成一さん(右上)と今回の田植え体験参加者
土に還る神(紙)マルチ~無農薬のために~
木村さんの所有する田んぼのうち、約半分は無農薬でお米を育てているそうです。
そのため、雑草対策のためにマルチ(マルチング)を行います。マルチングとは、畝の土の表面をシートやわらなどの素材で覆うことで、雑草の発生を抑制したり、土の保湿・保温効果を高めたりする手法です。みつばち発電所のマルチでは、シートが紙でできていて、二か月で土に還っていきます!
このシートの重さはなんと一巻き25kg!無くなると重いシートを田んぼの中で交換します。
今回の圃場では20巻き以上使いました!これもまた大変な作業の一つです。普段木村さんご夫婦だけでこの作業を行っていると考えると頭が下がります。

左 無農薬の田んぼで使用する田植え機、右 無農薬の田んぼで使うマルチ用の紙シート
トラブル発生!?
順調に田植えが進んでいると思ったその時...田植え機の爪が折れてしまいました。
この爪は、苗を植えるのに必要な部品で、滅多に折れることはありません…。
爪が直るまで作業はストップしてしまいましたが、すぐに機械メーカーさんが駆けつけてくださり木村さんにも笑顔が!
その後、無事に田植えをやり遂げることができました。
農家さんとメーカーさんの強い繋がりがとても印象的な一幕でした。
雨の降るなか作業をしていると、雲の切れ間から明るい太陽が顔を出し、空には立派な虹が姿を現しました!
田んぼから見える虹はより一層素晴らしいものでした。


雨上がり、田んぼで一枚!
終わりに
お昼ご飯には米沢ラーメン!
あっさりした醤油に手もみのちぢれ麺。田んぼで動いた後の体に効果抜群です!
今回の田植え体験では農家さんのかっこよさを強く感じることができました。
普段はスーパーなどで買っているお米ですが、実際に体験し農家さんの顔が見えたことによって普段の食事が当たり前ではないこと、農業の大切さに改めて気づかされました。
植えた苗が元気に育つことを願っています!!
木村さんは夏になるとカワセミが飛んでくる、自然に寄り添った発電所「カワセミ発電所」も運営されています。
みんな電力では応援先を指定することで発電事業者を支援することができます!
応援先の発電事業者には、みなさんの電力料金の一部が直接、応援金として届けられ、素敵な活動を支援することができる仕組みです。
木村さんからは、みなさんからの応援がとても力になるというお話も聞くことができました!
応援を続けると特典のある発電所もあり、みつばち発電所では1年間(11月~10月)で10回以上応援していただいた方にお米を送っています。
単なる生産者と消費者ではなく、顔の見える関係だからこそ、支え合う気持ちが素敵だなと感じました。